重症UCから完全寛解した当事者の全記録潰瘍性大腸炎回復ラボ
再燃してつらい方へ体験談2026年7月19日 公開

いま、再燃してつらいあなたへ

いま、つらいですよね。トイレの回数、血便、お腹の痛み、外に出られない不安。症状がつらいのは、本当に大変なことです。私も何度も同じ場所にいたので、その気持ちは痛いほど分かります。

そのうえで、いちばんお伝えしたいのは——つらい今、ここでどう手を打つかが、この先を大きく変えるということです。先に、結論から書いておきます。

この記事の結論

  • いまは、炎症を抑えるのが最優先。主治医の治療をきちんと受けてください
  • 進む順番は抑える → 維持する → 少しずつ減らす再燃でも、初期でも同じです
  • そのうえで、薬だけに頼らない方法を並行して始める。私のおすすめは4つあります

発熱・強い腹痛・血便が急に増えた・水を飲んでも吐いてしまう——こんなときは我慢せず、すぐに主治医や医療機関へ(夜間や急なときは救急も)。ここだけは「様子見」をしないでください。

潰瘍性大腸炎が再燃したいま、起きていること

再燃(症状のぶり返し)は、何回目か・どんな状況かで、やることが人によって大きく変わります。だから「これが正解」という一つの答えはありません。そのうえで、多くの人に共通する前提から整理します。

再燃したということは、これまで使ってきた薬では、抑えきれなくなってきたサインとも言えます。だからこれから先は、今までより一段、負担の大きい薬に切り替わっていく可能性が高い——ここは、多くの人に共通する流れだと思います。

「抑える」も「維持」も、一段上がっていく

5-ASA→免疫調節薬→生物学的製剤・JAKと、上へ行くほど体の負担が大きくなる薬の段階を示した図

いま炎症があって、血便が出ている。それに対して、まずステロイドで炎症を一気に落とすかどうか、という選択があります。

そしてもう一つ。再燃した人がここから使っていくのは、多くの場合「炎症を抑えつつ、維持もできる薬」です。これはつまり、維持のために使う薬が一段強くなるということです。強くなるぶん、体への負担も大きくなります。

本来、いちばん症状が重い初期は、ステロイドで炎症を落とし、あとは負担の少ない維持の薬で保つのが基本です。最初から強い薬を使わないのは、その薬が体に負担をかけるからです。医療は、負担の少ない薬から段階的に上げていくのが原則なんです。

だから再燃を重ねるほど、この「一段上の薬」を長く使い続ける状況になりやすい。どの薬になるかは人それぞれで、「これが効かないから次」と進んでいきます。

多くの場合は、5-ASA(リアルダなど、いちばん基本の飲み薬)やアザニンより一段強い薬——生物学的製剤(注射の薬)やJAK阻害薬(飲み薬)といった、免疫の働きを強く抑えるタイプに移っていきます。

いまのあなたも、こうした負担の大きい薬を使っている、あるいはこれから提案される、という状況かもしれません。

強い薬の先に、いい未来はあるか

ここからは、かなり私個人の考えです。

目の前の症状を落とすことは、大事です。お医者さんがそのために薬を処方するのも、間違いではありません。

ただ、潰瘍性大腸炎の治療の多くは、出てきた症状をそのつど抑えるやり方(対症療法)です。私は正直、それだけでは根本に向き合えていないと感じています。

だからこそ、中長期のリスクも知っておいてほしいんです。

よく言われるのは「炎症が続くと、将来がんのリスクが上がる」。これは本当のリスクです。でも、その裏で見落とされがちなリスクがあります。それは、強い薬(免疫を抑える薬)を、長く使い続ける側のリスクです。

もちろん「副作用」としては説明されます。でも私は、その一言では足りないと思っています。免疫を下げる薬をずっと使うということは、感染症にかかりやすくなる・風邪をひきやすくなる・体力が落ちるということ。

実際、私自身は蜂窩織炎になり、ひどいときは月に1回は風邪をひくようになり、「外出も控えて」と言われました。周りの当事者に聞いても、同じ声をよく耳にします。

※ 免疫を抑える薬で感染症にかかりやすくなること自体は、もともと知られているリスクです。ただ私の実感では、症状を抑える話に比べてあまり大きくは語られていない気がするので、あえてここで書いています。

人生の目的は、病気を抑えることそのものではなく、幸せに、健康に生きることのはずです。強い薬に頼り続けたまま、その生き方を何十年も続けられるのか。いちど、立ち止まって考えてみてほしいんです。

これは「薬をやめよう」という話では、絶対にありません。自己判断で薬を減らしたり拒否するのは危険です。いま症状がつらいなら、まず炎症を抑えるのが最優先。

私が言いたいのは、「炎症を放っておくリスク」と「強い薬を続けるリスク」の両方を見比べたうえで、"薬を減らせる方向"も一緒に目指そう、ということです。判断は必ず主治医と。

目指す順番は、再燃でも同じ(抑える→維持→減薬)

炎症を抑える→維持する→減薬する、という再燃でも同じ順番を示した図

では、どうするのか。

再燃しているいまは、炎症が起きていて、前の薬では維持も難しかった、という状況だと思います。でも、やることの順番は、初期でも再燃でも変わりません

  1. まず、炎症を抑える
  2. そのうえで、維持する
  3. 維持できたら、少しずつ減薬して、薬に頼らない状態を目指す

この順番は、再燃だろうと初期だろうと同じです。まずはここを目指す。そのうえで、再燃した場合に、具体的にどう進めていくのかを、この先で一つずつ分解して説明していきます。

ここからは、私が"いちばんおすすめ"する進め方

ここから先は、「私が実際にやったこと」の記録というより、もし再燃した自分に、もう一度アドバイスするなら——という、いちばんおすすめの進め方です。

あくまで私ひとりの経験から出た考えです。これが正解というわけでも、あなたに同じことをしてほしいという話でもありません。参考のひとつとして読んでください。薬の判断は、必ず主治医と。

炎症を落としたら、維持を薬だけに頼らず、私は次の4つを試していきます。まずは全体像から。

再燃時のおすすめ4つ(漢方・腸内フローラ・四毒抜き・断食)を並べた図

ここから先は会員限定です

続きは、私が実際にやったこと。会員になると、ここから読めます。

この記事の続き、会員限定記事、月1回の直接相談、相談回答のアーカイブが読めます。ひとりで手探りする時間を、終わりにしませんか。